ユウナの良くわかる世界観(オーブの選択)
出典: 機動戦士ガンダムSEED Revival
目次 |
はじめに
- ユウナ
- うむむむ
- ソラ
- まだですか?リーダー
- シゲト
- まだかよ~リーダー
- サイ
- 大丈夫ですって。ここは勝負でしょ?
- ユウナ
- そ、そうかな?
- サイ
- 負けちゃったら、今日から一週間トイレ掃除ですけどね。
- ユウナ
- うぐぐぐ、ええい!勝負
- ソラ
- やった~私の勝ちですよw
- シゲト
- (相変わらず弱~)
- サイ
- (まあ、これで少しは睡眠時間を確保できそうだな)
- じゃ、リーダー今日からトイレ掃除よろしく~
- ユウナ
- とほほほ、どうしても勝てないんだよなぁ
- ソラ
- リーダーは素直すぎるんですよ。
- 仮面をかぶってるのに、そんなに表情豊かにしてたら、手札が丸見えみたいなもんですよ
- ユウナ
- わかりやすさは、重要なんだよね。
- 今の情勢ももう少しわかりやすければ、みんながいろいろなことを考えて努力できるんだろうけどねぇ……
- ソラ
- 努力ですか?
- ユウナ
- そうだね。
- 今回はその辺りから話をしてみようか
- ソラ
- 終わったらトイレ掃除ですけどね
オーブ
- ソラ
- 良く覚えていないんですけど、ちっちゃい頃からずっと戦争をしていたと思います。
- ソラ
- させられていた?
- ユウナ
- まあ、こんなこと言うとみんなに怒られてしまうけれどね。
- 元々、「オーブの理念」の旗印の下、あの国は世界的な戦争に参加しないことを国としてのアイデンティティとしていたんだ。
- ユウナ
- 本当にね。
- 殺し、殺され、その末に「平和」が来ると信じて多くの命が失われた。
- それそのものは間違いなく悲劇だった。
- あのときのオーブ政府首脳の判断は責められてしかるべきものだった。
- おそらく、オーブの人々は彼らの判断を「無能」と憤ったことだろうよ。
- ソラ
- リーダーが他人のことを全否定するのなんて、始めて見ましたよ。
- ユウナ
- ……そうだね。
- 過去を振り返っている暇はない……か。
- ソラ
- ???
オーブの理念
- ユウナ
- 話を戻そう。
- オーブは追い詰められていた。
- 第一次汎地球圏大戦のころからあの国はその中立性を維持することが非常に困難になってきていた。
- 特にウズミ=ナラ=アスハ死後の彼の国の混乱は目を覆わんばかりだった。
- 国の判断は名目上、筆頭首長一族であるアスハ家の跡取りであるカガリ=ユラ=アスハに移行してはいたが、彼女は当時まだ若く、オーブの他の首長たちの思惑を抑えきることなど不可能なことだった。
- 結果、オーブという国は思いの渦に飲み込まれていく。
- ソラ
- 思いの渦……
- ソラ
- 戦争……ですか……
- ソラ
- その結果、戦争に巻き込まれたんですね……
- ユウナ
- 国としてのアイデンティティを変えてまで国の存続を望んだ。
- そして、国は再び戦火に焼かれ、多くの人々が命を落とした。
- ユウナ
- あのときの政治としての判断はね。
- そのことを踏まえたうえで、そうなった原因というのを理解している必要があるんだ。
- 二度とあの悲劇を生み出さないためにもね。
- ソラ
- ……でも、私達に出来ることなんて……
- ユウナ
- それは違うよ。ソラ君。
- それだけは、絶対に違うんだ。
- ソラ
- リーダー?
- ユウナ
- 世界は一部の人間のものじゃない。
- 世界を担う責任を一部の人間に押し付けてはいけないんだよ。絶対に。
- ソラ
- ………
- ソラ
- ずいぶん、大きな話なんですね。
- ユウナ
- そうだね。
- でも一番のポイントは一言で言えてしまうことなんだ。
- つまり
- 「オーブが武力行使を肯定した」
- ということなんだ。
- ユウナ
- うん。
- 正確に言うならば、「武力行使を受けることを許した」ってことになるかな。
- ソラ
- ???
- それがなんで「武力行使の肯定」になるんですか?
- ユウナ
- まず、それまでのオーブの基本であり、最も尊重すべきスローガンである「オーブの理念」のおさらいをしてみよう。
- 「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」
- 改めて聞いて、どう思う?
- ユウナ
- うん。
- オーブの理念の中で、コレが一番難しいことなんだ。
- 侵略しないことも、争いに介入しないことも、ある程度その国の判断で行えるけれど、「侵略を許さない」というのは、国際協調の素地が無ければ実現することは不可能なことなんだ。
オーブの出来たこと
- ソラ
- でも……それはオーブのせいじゃないですよ。
- ユウナ
- そうだね。
- でも国民は思ったと思うよ。
- 「なんで戦争に巻き込まれなきゃいけないんだ!」ってね。
- ソラ
- それは……そうですけど……
- ユウナ
- そう。この思いこそ、政治の難しさであり意味なんだ。
- 多くの政治は「よかれ」という思いでなされる。
- だけれども、結果は必ずしも最良の道をたどらない。
- ソラ
- 結果が全て……
- ソラ
- 過ち?
- ユウナ
- あの時、オーブは侵略される側になったといっていい。
- あの時のプラントがとった行動はいわゆる「予防戦争」だ。
- ロゴスを断罪するという目的でプラントはオーブという独立国家を攻撃したわけだけれども、この時点でのプラントの正当性ははっきりいって皆無に近い。
- ソラ
- そんなの無理ですよ。
- 相手は体裁無視で攻めてきたんですよ?
- そんなの防ぎようが無いじゃないですか。
- ユウナ
- 普通に考えるとそうだね。
- でも一つだけ方法があったんだ。
- ソラ
- なんです?その方法って
- ユウナ
- 他国による査察受け入れさ。
- ユウナ
- うん。僕もそう思う。
- ソラ
- それならなんで……
- ユウナ
- だから、さ。
- 「連合」の査察を受け入れるのさ。
- ソラ
- 連合……?
- ユウナ
- プラントの査察受け入れはプラントが「対ロゴス」路線を明確にした時点でその客観性を損なうものだし、なによりもあのエキサイトした人々の受け入れなんて国家として許せるものじゃない。
- だからこそ「連合」の査察を受け入れると表明するんだ。
- ソラ
- ……その国を裏切ることになるから、軍をとめざるを得ない……
- ソラ
- どうしたんです?
- リーダーなんか、落ち込んでません?
- ユウナ
- うん?
- いや……そんなことは無いよ。
- ソラ
- 嘘ですよ。
- リーダーはすぐ顔に出るんですから。
- ユウナ
- いや、早くトイレ掃除しないといけないな~って思ってたのさ。
- さ~て、さっさと済ましちゃおうっと
- ソラ
- ………リーダー……?
- ユウナ
- ……そのうち話せるようになるよ。
- きっと時が来れば……ね。
- ソラ
- ………はい………

















